音楽療法士は音楽を通して病気や障害を持つ人、高齢者の心身をサポートする仕事です。介護が必要な人のリハビリテーションの一環として音楽を聴くことや奏でるプログラムを実施し、認知や運動機能の維持、改善をサポートします。音楽療法の歴史は古く旧約聖書にも記載され、日本では1960年ごろから取り入れられるようになったといわれています。音楽療法士として働くための国家資格はありません。しかし、専門性の高い仕事になるため、一般的には民間団体の認定資格を取得することになります。
音楽療法士になる方法の民間団体の認定資格については、認定を受けられる民間団体が複数存在します。そのなかで代表的な団体が、日本音楽療法学会と全国音楽療法士養成協議会です。日本音楽療法学会で資格を取得すると学会認定音楽療法士になり、全国音楽療法士養成協議会で取得した場合は協議会認定音楽療法士になります。
日本音楽療法学会で資格を取得する方法は、2通りあります。ひとつは学会の認定を受けている大学や短大、専門学校への進学です。必要なカリキュラムを修了し、資格審査に合格すれば取得できます。もうひとつは、認定校以外の学校に進学したケースです。この場合は臨床経験3年以上や音楽試験合格、必須講習会の受講などが必要になります。
全国音楽療法士養成協議会で資格を取得する場合は、協議会が認定する大学や短大に入学する必要があります。協議会で取得できる音楽療法士の資格には専修と1種、2種があり、専修は協議会指定の単位の取得と大学院等の修了が条件です。1種は指定単位の取得と大学等の卒業、2種は指定単位と短大等の卒業が条件になります。
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